IT関係完全未経験文系一般男性が自社開発企業のエンジニアになるまでの話

2月 12, 2022

どもども、Amzonブラックフライデーで散財したsaisaiです。


本日は技術記事ではなく自分語りです。まぁ、たまにはこういうのもいいかなって思いまして…。


先に断っておきますが、この記事は未経験エンジニア転職のコツや学習コンテンツを共有する内容ではありません。


文系IT音痴20代後半男性の僕がどのように今の職に付けたのかをありのままに書きますので、その点ご了承ください。

エンジニアになる前の僕

僕は現在エンジニア歴3年目になります。いや、実務歴でいえば2年目かな。


僕はもともとゴリゴリの文系で、プログラミングなんて一切したことはなくExcelやWordですらテンプレート通りにしか操作することができないほどにIT音痴でした。


CPU、メモリ、OS、ストレージ、などなどPCに関わる全ての用語が理解できなかったのです。いいカモですね。


そんな僕はエンジニアになる前どんな仕事をしていたかというと、医療関係の仕事をしていました。といっても医療事務や薬局の事務長などでとくに医療の知識を必要としない仕事です。


知識を必要としない職種は代わりの人材がいくらでもいるため給与は基本的に高くありません。また、IoT化でその仕事は減っていく一方です。


そんな当時、ふつふつと人気が出てきた職業が"エンジニア"です。


インフルエンサーたちは口々に言います。「エンジニアになれば自由に働いて高収入!」と。


低所得、しかもITに仕事を奪われつつある僕は思いました。「エンジニアになれば仕事は無くならないし、給与も高い、しかも自由に働ける」と。


こうしてまんまとエンジニアの言うことを鵜呑みにした僕はエンジニア転職への舵を切るのでした。

一回目の転職~SES企業~

いざ転職を決意するも"完全完璧究極プログラミングどころかITですら未経験"な僕は何から始めていいか分かりませんでした。当時は資格やポートフォリオなんてものは存じ上げていませんでしたから。


しかし、自分で言うのもアレですが口は多少回る方でしたので面接にはそれなりに自信はありました。あとは事務長をしていた経験を使えばどうにかなるだろうと思っていました。(実際エンジニアになる前の転職活動ではうまくいっていました)


そこで超絶無謀男性こと僕はIT関連の勉強を一切することなく応募を開始します。先ほども言った通り当時はエンジニアブームの始まりくらいでしたからこんな調子で当然うまくいくはずがありません。


ここから未経験応募可な企業5-6社に書類を送っては5-6からお祈りされる毎日を過ごすことになります。たまに書類選考を通過しても、面接で聞かれていることが理解できなくて話にすらなりません。あまりにも知識がなさすぎました。


当時の僕の知識レベルとしてはLINUXと言われたらトイレのメーカーの話だと勘違いしたり、IPアドレスとはと言う質問に一切回答することはできないし、Excelで何か関数名を言ってくださいと言われても石化することしかできない、そんなレベルです。採用されるはずがありませんね。


そんな100社ほどからお祈りされた僕を拾ってくれる慈悲深い会社がありました。それが1社目のSES企業です。


SES企業と聞くといいイメージを抱かない人もいるかもしれませんが、当時の僕にとってはありがたい以外の感情はなかったですね。(ちなみにその企業の集団採用イベントに参加していた人数は15人ほどで採用されたのは僕だけだったので当時いかに未経験エンジニア転職が厳しいものだったのかがわかります…)


そのSES企業ではインフラエンジニアでの採用でした。現場に配属されるまでに2ヶ月の研修があったのですが、その研修で僕はその代の誰よりも努力した自信があります。


それまで何度も自分の人生を変えようといろんなものを志してきました(FP、通関士、行政書士など)が、全て失敗で終わっており、このエンジニア転職はまさに背水の陣でした。


自分の人生を好転させりラストチャンスを物にしよう2ヶ月の研修では結果を出しましたし、資格もLPIC1とOracle Master Bronzeの2つを取得しました。上司からも非常に高い評価をいただいていたと思います。


しかし、研修が終わり僕が配属されたのはインフラエンジニアとしての実務経験は出来なさそうな職場でした。案件ガチャと言うやつですね。


未経験一年目の僕は当然拒否権がなく、その現場でスキルのつかない業務に従事することになります。


もちろん落ち込みましたが、当時僕には短期間で資格を取得できたと言う自負があり「より高レベルの資格を複数取って直談判しよう」と考えを切り替えました。


そして約半年の勤務期間の間でCCNAとAWS SAA、AWS SOAの資格を取得しました。さらに、コロナの影響でタイミングよくその現場を退場することになったのです。


これはチャンスだと思い担当営業に取得した資格をアピールし、インフラエンジニアとして実務経験、特にサーバやネットワークの構築、AWSを使用する現場への配属を強く希望しました。


しかし、次に紹介された現場も自分の望むようなものではありませんでした。やはり実務経験のない自分を希望するようなハイレベルのスキルを使用する現場に紹介することは難しかったようです。


どうしても諦めきれなかった僕はエンジニアとして初の転職に踏み切ることにしたのでした。

二回目の転職~受託開発企業~

当時の転職先のゴールとしては明確で"AWSを使用した業務ができる企業への転職"でした。


AWS関連の資格は既に2つ持っていましたし、インフラ関連のベンダー資格でいうと5つ持っていましたから初回の転職ほど苦労することはなかったですね。実務未経験とはいえSES企業へ在籍していたことも評価にはつながっていたように思います。


そんな僕がエンジニアとして2回目に就職した会社はWeb系受託企業でした。AWSを使用したインフラ構築をメインに引き受けており、SES企業で従事していた頃と比べるとGithubやSlackなどを使用したよりモダンな環境で、フレックスかつ服装自由、フルリモートとここでエンジニアを志した当初の希望にかなり近い環境を手に入れることとなります。


しかし、僕はあくまで実務未経験です。そしてモダンなWeb系には優秀な人材が集まります。優秀な新卒がバリバリ仕事をこなしていく中、入社当時の僕は業務に全くついていくことができず夜も眠れないくらい自分で自分を追い込むような状態に陥りました。最初の3ヶ月は3日に1回くらい辞めようか悩んでいたほどです。


それでもやはり続けていけたのは、苦しみが経験値になっている実感が強かったからです。苦しめば苦しむほど強くなれる、そう思って食らいついていくほかありませんでした。何度も言うようにこの時の僕はすでに背水の陣だと思っていましたから。


半年ほど経つと徐々に自分のできる業務が増えていきます。AWS、サーバ、ネットワークを知識レベルではなく業務レベルで理解できるようになってきたのです。


エンジニアになってからの僕はほぼ毎日プライベートでも勉強をしていたのですが、その内容をこのブログにアウトプットするようになり、AWS SAPも取得してさらに業務理解が深まってきた頃、某転職サイトからチョコチョコ僕宛にスカウトが来るようになってきました。


100社からお祈りされた僕が企業からスカウトをもらう立場になったのですから、必死に耐えて良かったと涙が出そうになったのを覚えています。


しかし、当時の職場に大きな不満はなかったことと、スカウトをいただくのが東京の企業ばかり(関西住み)ということがあり、お断りし続けていました。ただ、心の中ではやはり"自社開発企業で働いてみたい"という気持ちはあったのです。

三回目の転職~自社開発企業~

そんなある日、1通の非常に魅力的なスカウトをいただきました。


関西の某自社開発企業が、僕のブログや資格、経歴をみていただいた上でスカウトを送ってくださったのです。


インフラエンジニアとしてさらなるキャリアアップのチャンスかもしてないと思い、当時の職場の人たちには申し訳ないですがそのスカウトを受けてみることにしました。


とはいえガッツリとした技術試験(しかもインフラエンジニアなのにコーディング)があったり、明らかに自分で経歴では場違いな企業ということもあり、採用されたらラッキーくらいの気持ちでスカウトを受け入れ採用試験を受けることにしたのです。


結果は…無事採用が決まり転職することにしました。それが今の会社です。

さいごに

紆余曲折、苦しいこともありましたが約2年半でエンジニアを志した当時の理想の働き方ができるようになりました。


金銭面もかなり余裕が出てきましたし、自信を持って仕事をすることができていると思います。


この記事が誰かの参考になるかどうかはあまり分かりませんが、文系職歴弱未経験ノー勉転職男性でも必死にやっていれば優秀なエンジニアたちと仕事をできる環境に身を置くことができたということだけでも伝われば幸いです。


当然今の自分で満足することなく、どんどん知識と経験をつけてより優秀なエンジニアになれるようがんばります。


最後まで読んでいただきありがとうございました!


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Posted by CY